あと5日で8月も終わり。
エディターズジュニアを起ち上げて初めての夏でした。
子どもたちの長期休みに合わせて無料オンラインイベントを2種開催しましたが、ともに無事終了しました。
■エディターズジュニアの夏休み自由研究★ポスタープレゼン・ワークショップ
~「自分の好き」を研究材料にしよう!~
アニメやマンガ、youtuberなど、自由研究にするのは難しい、恥ずかしいと思いがちですが、「自分の好き」なものこそ、研究対象にふさわしいはずと考えた企画です。
どうまとめるかが問題なわけですが、一枚のボードに自分の論理を展開できる<ポスタープレゼンテーション>の形をとってみました。
なぜこの研究をしたいのか
何を伝えたいのか
伝えたいポイントと自分の思い・考え
具体的にいうと、たとえば何、どこ
結論
小学生でも、「好きなもの」に対しては雄弁・多弁になります。
一緒に話しながら、上記の要素をつめていく作業は、私たちにとってもとても楽しい時間でした。
ちなみに、講師Bも「自分の好き」なマンガで自由研究しました。
題材は、マンガ『ちはやふる』(講談社コミックス/末次由紀)、なぜ中高年までを感動させるのかを考察。
原田先生や、歴代クイーンの名言等々をあらためてかみしめました。
一番好きなセリフは、深作時次先生(千早の高校の国語教師)のこれ。
「私の中にはたくさんの先人の言葉が 受け取ってきた宝物があるので それをきみらにパスするために 受け売りをするために教師になったんですよ」
18巻P71~72
受け売りの積み重ねが、「文化」ですよね。
夏休みの宿題を親が手伝う是非について、いろいろなご意見があるかと思いますが、
私は、「手伝う」に賛成です。
「自由研究」や「読書感想文」「絵日記」等々を通じて、子どもとたくさん会話ができる、その過程がとても重要だと考えるので。
「手伝う」という表現がよくないかもしれません。
子どもが主体となるプロジェクトの補佐役として、アイデア出しやディスカッションに加わるという感じでしょうか。親だけでなく、兄姉と話し合ってもいいでしょう。
締め切りがありますからガチな話し合いになります。でも、そこがいい。
大人たちは、この機会にどこかで聞いたような「受け売り」をどんどんしていきましょう!
さて、
■エディターズジュニアの「いっしょに読もう会」夏休み編では、芥川龍之介「蜘蛛の糸」と「杜子春」を読みました。
講談社青い鳥文庫『くもの糸・杜子春』、角川つばさ文庫『くもの糸・杜子春 芥川龍之介作品集』、新潮社『蜘蛛の糸・杜子春』、岩波文庫『蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ他十七編』
同じ作品でも、漢字の扱い、注の付け方に違いがあり、表現の変更や削除部分についても確認できました。
声に出して読むことのが気持ち良さに気付いてもらえればいいなあ、と思いつつ、ちょっと時間が足りなかったのが残念。
「いっしょに読もう会」は、エディターズジュニアの通常プログラムにもありますので、ぜひ参加してみてください。
*1:ポスター作成に必要なもの:イラストボード、付箋紙、消えるボールペン、マーカーなど。付箋紙は失敗しても貼りなおせるので便利